人は変わる
死ぬまで変わらないと思っていたものも,ある日突然(もしくは毎日徐々に)変化する
それは人間である限り必然であり当然のこと
アンドロイドが登場するSF映画で,主人公が最後に伝えたメッセージだ
感情があることや生命活動を続けていることを当たり前だと感じている
いや、当たり前だということすら感じないほどに当たり前に存在している
アンドロイドという、非常に人間に似ている容姿で,人間と似た生活を送る存在だからこそ,彼らに感情がないことや,生物学的な生命が存在しないことが異質なものとして受け取られる
その異質な存在により,自分に感情があることや生命活動を続けているという事実が急に意識上に浮かび上がってきた
アンドロイドという存在が誕生することで,人間であることをより強く実感することが増えるのかもしれない
自分のアイデンティティを、人間であることそのものに置くことができるかもしれない
同時に,アンドロイドがより人間に近づいていくことで,人間とはなんなのか?といった問いに悩まされるかもしれない
いずれにせよ,AI,アンドロイドの存在は人間の存在を際立たせるスポットライトの役を果たすかもしれないし,人間がアンドロイドのスポットライトになるのかもしれない
人間が新たな(しかし根源的な)フェーズに移ろうとしている